岩魚の反応は多いが

tenkara1nen

2024年04月19日 18:00

 2024年4月14日 小菅川の沢の様子を探りに行った。 流れにはやっぱり倒木落枝が多くて釣りにくいものの、小さな岩魚の反応は多かった。

 丹波川の行っていない流れはまだたくさんあるが、小菅川の行っていない流れは少なくなってきた。 源流で残っているのは一番奥と私のテンカラでは釣りにならないだろう流れである。 その前に支流の様子見を終了しておくのだ。 細く岩盤の流れで、山葵田が色濃く残る流れということと、このところの釣りを思えば、あまり期待しないほうがよい。



 道は短くても大きな穴も枝も落ちているので、注意して走らねばならない。 林道が急カーブするところにフィットを停めて沢に向かう。 路が沢を渡るところを見れば、淵いっぱいに白泡が広がり、毛鉤の落としどころがない。 2mほどの最初の落ち込みは、手前側に緩い流れと石があり、そこには岩魚がいる。 ただ、岩魚は小さい。



 最初に17cmが出て、滑の廊下まで行って13~16cmが6匹出てくる。 それは、いい場所では全く反応がなく、しょうがなく狭いところに盛んに毛鉤を落したからである。 滑の流れの中にある淵がこの間唯一気に入っている場所なのだが、そこが砂利で埋まっているので、気落ちしながらも毛鉤を落すと、ヒュ~クルッと岩魚が見えた。 ただ、それが16cmと云うのがね~

 谷をできるだけ奥まで見ておくためには、無理に廊下帯を進むことはない。 もし進めば岩魚は出てくるかもしれないが、相当な時間が必要となり、奥へは進めなくなるかもしれないからだ。 斜面を登って巡視路へ上がり奥へ行く。 山葵田が近づけば道は自然と流れに落ちるので、そこからまた竿を出すのだ。 まぁ、山葵田の流れは鹿よけ網やワイヤーが邪魔なので、そのまま素通りしていく。



 小さな岩魚を見ただけで再び巡視路に上がり先へ行く。 そうすれば、また路は流れに下りる。 ここまでくれば、大滝はもうすぐである。 そして、流れの中で最も期待する場所が続くのも、ここからの岩盤の流れ、一番下と一番上である。 岩盤の途中にも場所はあるが、そこは気まぐれなのであまり期待してはいけない。



 一番下で頑張ってみれば、本日最大の岩魚22cmが出てきた。 やっぱりいたのだと思い、この後もいい感じになる予感である。 しかし、中段の場所は毛鉤を引っ掛かけてしまい諦めることになり、岩盤の一番上は大きな落枝が完全に覆っている。 少しだけ気落ちしたが、そのすぐ上では岩魚はちゃんと出てきた。 だいぶ小さいが、出てきただけで嬉しいのだ。

 山葵田跡の石垣を登っていけば、いよいよ奈良倉大滝(私はこう呼ぶ)が見えてくる。 水量が多いようだが、その前に辺りに毛鉤を振り込まねばならない。 岩魚が出てくるような深さがないところで、思わず姿が見えてしまった。 21cmなので引きは良かったが、浅く狭いところなので、その心地よさは一瞬である。 さぁ、滝を巻くか、戻ろうか?



 持ってきたサンドイッチを食べながら滝を眺め、先の流れを思う。 せっかく来たのだから酔うだけで見よう、という結論を出す。 巡視路に上がって大滝の上へ行けば、全く壊れていない山葵田の石垣が見える。 残置されていた鹿よけの網囲いはすべて外されており、進みやすい。 不思議に思っていると、桟橋が新しくなっている。 東京都の領域になったのか。



 たまに来るにはいいかと思いながら釣りは終了する。 急にくしゃみが止まらなくなり、鼻水が出てタオルは水浸しである。 見れは辺りは檜の植林が・・・ 鼻を噛み、鼻水を拭きながら戻っていく。



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