活魚を獲たカラス
カラスがピラピラ動く魚を咥えていた。 その場で食べなかったのは何故だろうか。 数多くのカラスは駆除してほしいが、こんな場面なら見てみたいと矛盾する。
カラスが生きた魚を捕らえるとは思ってもみなかった。 一度見たことはあるのだが、その時はすでに魚を咥えていた。 ただ、カラスを意識して見るのは怖い時がほとんどで、魚を捕るかどうかなんて考えていない。 休憩がてら工事中の重機を見ていて、ふと下を見ると、そこにカラスが小魚を咥えていたのである。
自転車に跨ったまま体をひねって見るのをやめて、自転車を下りて見直す。 魚はまだ生きているようで、ピクピクしているがそのうち動かなくなった。 そこに別のカラスがやってくると、最初のカラスは魚を下において隠した。 そして、やってきたカラスの動向を窺って、隙をついて再び魚を取り出し、対岸に飛んでいった。
対岸に渉ったカラスは、魚を突いている。 さすがにカワセミや鷺のように丸呑みはできないようである。 でも、どうして離れたところで食べるのか、やってきたカラスが怖いのか、ただ単に突く場所が悪いだけか。 前者のような気がする。
カラスにも上下関係があるのだ。 魚を捕らえたのに、上位のカラスが来たものだから奪われないように獲物を隠したのだ。 カラスは頭がいいということだから、集団でのルールがしっかりしているのかもしれない。 これが本当なら、先日見たあまごを捕まえる上高地の猿と同じである。
果して!
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