ゆっくり滝見散歩
2024年1月14日 疲れないために登るのをやめて、小菅川の滝を観に行ってきた。 寒かったので氷はないか、滝が凍り付いているかもしれないと思ったが、残念な結果であった。
先日(1月9日)三頭山に登ったのだが、その後二日間は全く動けなくなって、三日目にやっと自転車に乗られた。 そんなこともあって、登るのをやめて、ただ山を歩くだけの計画とした。 このところ寒かったし雪も降ったので、流れの氷、凍り付いた滝を見て、雪路をただ散歩することができるかもしれないのだ。 場所は小菅村の林道である。
気温は-2℃から-6℃になって、日陰の道は白い場所や凍り付いたところがある。 雪や氷があると云うことは、雪や雨が降ったと云うことである。 期待できると考えていたが、奥多摩湖に上がってからはきれいさっぱりなくなってしまう。 雪がないので、計画変更でもっと奥へ行こうと一瞬迷ったが、滝を見るだけでもいいと、計画通り進む。
街に雪は残っていたが、林道には全く残っておらず、だんだん意気消沈していく。 駐車場に車はなく、工事用のモノレールもなくなっていた。 ここから歩いて二つの滝を見に行くのだが、最初は白糸の滝である。 工事中だった場所の防護網には「高エネルギー吸収型」とあったが、斜面の上部はそのままだったので、それが落ちて来ても大丈夫なようにこんな防護網になったのか。
白糸の滝は水が少ないにもかかわらず全く凍り付いていない。 行く手を阻む遊歩道の倒木は、昨年と同様に路を塞いでいる。 30m以上ある滝は半分が日陰であるのも関わらず、白い氷は見えない。 近付いていくとパラパラと音を出しながら、氷の粒が落ちてくるので、少しは凍り付いている。 しかしこの様子では、今年真っ白くなることはないように思えた。
林道を雄滝向かって歩く。 林道には野鳥も見えるが、ちゃんと見られるものはいないので、僅かな時間で雄滝駐車場までやってくる。 そこには二台の車があって、一台はレンタカーである。 雄滝駐車場は中途半端な位置にあるので、レンタカーまで使って、何しに来ているのか分からない。 雄滝遊歩道に入っていくと、落下防止柵が落下しているところもあって、なかなか怖い路になっている。
流れにも路にも人影はなく、流れの音しかない、とても落ち着く路をいく。 本川にも枝沢にも氷がほとんど見えないのは、今年が暖かいと云うことで、氷の滝は望めそうにない。 局所的に氷を求めてみても、探すのが大変なくらい凍っていないのである。 その代わりと云う訳ではないが、岩に逃げ込む岩魚の姿を二度ほど見られて楽しかった。
雄滝へやってくると、今年もまた二筋の滝の内右岸側の水がないのである。 これは水が少ないこともあるが、左岸側の水量を見れば、どうしても右岸側が塞がれているとしか思えない。 滝つぼにやってくれば、水面にも底にも落ちが固まり静かで、底まで見えていたが魚影はない。
今日は雪が見たい、凍った滝を見たい、多くの野鳥と出合いたい、などと考えてやってきたが、どれも成功していない。 鹿を見られたことは非常に喜ばしいが、雪と氷が見られず、ウソに出合って記録できなかったことは残念でならない。
脚は全く大丈夫なので(明日にならないと分からないが)、このくらいが私には丁度いいのかもしれないと思った歩きであった。
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