草が見た~い(その3)

tenkara1nen

2023年04月15日 06:00

 このところ猿は多摩川源流へ向かえば、必ずと言っていいほど見かける。 4月9日のフィットがパンクしてダメージを負ったとき、車の中から草を食む猿を見た。

 これからの季節、大好きな猿を見たければ釣りに行けばよいのだ。 猿を見たのは、意気揚々と釣り場に向かっているときで、フィットのタイヤがパンクした日なのだ。

 走るのがちょっとだけ恐い数年前に崩落した林道を走っていると、正にその崩落現場(今は改修されている)に猿たちがいた。 陽はまだ当たっていない斜面で、急いで逃げることはしないのは何故か。

 見える猿は四頭と少ないので家族かもしれないし、群れの移動の最後尾かもしれない。 斜面の金網を上っていく猿の中に、斜面に落ち着いている猿もいた。 彼は草を見ながら手を動かして、口へ運んでいる。 まだ緑色の草はほとんど見えないのに、いったい何に執着しているんだろうか。

 フィットの中からガラス越しの観察で、焦点が合わせられない。 それはガラスが汚れているせいもあって、カメラが困っているのである。 機械任せに見切りをつけても、暗い斜面で私の目は役に立たない。 降りたいと思ってドアを開ければ、本当に逃げていった。


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