武蔵御岳山にお詣りに

tenkara1nen

2023年01月12日 18:00

 2023年1月11日 予定は高岩山だったが、日の出山から御岳山に変更して、今年の山の安全をお祈りする。

 以前テレビで見た御岳山領域の高岩山に登る計画を立てた。 景色もいいらしいのだが問題は駐車場所が近くにはないことである。 実際に行って停められそうな場所を探したうえでの山歩きになる。 しかし現実はそう甘くはなく、結局1km以上も上流にしか停められなかった。 一旦下って登ることも考えたが、ここまで走ってきた道を考えると目の前の日の出山への路がその考えを消してしまう。 日の出山から御岳山へ登り、武蔵御嶽神社にお詣り、今年の山の安全をお祈りすることにした。



 家を出て-1℃の今季一番の寒さで、養沢の駐車場所では-4℃にまで下がっている。 二台の車の後ろに付けて、早速歩き出す。 閉鎖された養沢鍾乳洞まで登れば、植林の中の路となる。 階段はきついが快調な登りで、植林に光が差し込んでいるのが押ししてくれている。 金毘羅尾根に乗るのは標準時間より早い。



 金毘羅尾根から見る空には雲一つなく、これなら日の出山からの景色がさぞ良かろうと元気が出てくる。 日差しの中を歩くと、標にクロモ岩の文字が見える。 標は皆km表示なのに、この黒も岩はm表示、しかも10mの間近である。 ちょっと登ってそれらしきものを見たが、何の特徴もない。 しかし名前があると云うことは、ここが人に営みに関係していることは間違いない。 何だろう?



 最後の階段、石段をはぁはぁ云いながら登れば、真っ青の空が広がる山頂である。 青い絵具をのばしたような空は引き込まれるようである。 神奈川の山が見え、東京湾が見え、筑波山は霞んでいる。 北は群馬の山々が白い雪を纏っていて「山」を感じられる。 全く雲がないのでどこまで見えるのだ。 ほんのちょっとだけ富士山も見え、茶をすすって時間を過ごす。



 御岳山へ向かう。 数人の登山者と擦れ違って鳥居を潜れば、集落は近い。 御師の集落に入ってすぐに通行止めである。 路でも崩れたのだろうかと思っていると、民家の補修改装のため重機が入っているらしい。 遠回りして神代欅から登ることになる。 この坂道は崖に等しく、ここまで歩いてきた私には一気に登ることができない。

 久しぶりにやってきた御岳神社に念入りにお詣りし、辺りをぐるぐるぶらぶらする。 狼が神社を護っているのだが、周りの神社にも狼が四匹いる。 それぞれ特徴のある狼で、見ていて楽しい狼たちである。 最後におみくじを引くと、きっと「凶」に違いない内容であったのでガッカリである。 もう一度念入りにお詣りして長尾平へ向かう。

 さぁてここからだと気を取り直して、長尾平で登山道の確認をすると御岳林道がまだ通過できないとのことである。 そうするとフィットまでの戻りは、通行止めの林道まで下りてみるか、高岩山を回って戻るか、来た道を戻るかである。 判断に迷ったので誰もいないベンチで昼食にしながらゆっくり考える。

 林道まで下りると、本当に通れなかったら登りなおさねばならず、もしかすると体が持たないかもしれない。 高岩山を回ると、初めての路を標高1,000mまで登って下りねばならず、その下りと距離にちょっと自信がない。 来た道を戻ると、同じ景色は面白くないうえに、まったく野鳥を見なかったことも歩きに影響が出るのだ。 さてどうしようとなかなか立ち上がれない。

 十人ほどの登山者を見てやっと立ち上がる。 来た道を戻ることにした。 こうなったのも駐車場所の問題が大きいと、体力不足を駐車場所のせいにする。 そう云えば、私の山歩きは駐車場所に影響されていて、バスを使う案が一つもないのである。 そろそろこのスタイルを変えないと登られる山が限定されてしまう。 ん~ ん~


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