燃える三頭山歩き

tenkara1nen

2022年11月05日 18:00

 2022年11月3日 三日前にドライブしたときに観た紅葉を堪能するために、三頭山を歩いた。 登っていくほど紅葉はなくなっていった。

 奥多摩周遊道路を三日前にドライブしたときに、紅葉が進んでいる場所が見られた。 特に檜原村側の紅葉はだいぶ進み、都民の森のもみじが真っ赤になっていたので、今日は都民の森を歩き三頭山に登ることにする。



 都民の森の駐車場に着いたのは八時過ぎで、ほぼ満車状態で出発時間がもう少し遅れたら停められなかった。 駐車場の紅葉は真っ赤になっており、三日前より進んでいるように見える。
 駐車場で最も赤いもみじは、都民の森の石標の場所にある。 もうここでいいんじゃないかと思うほど赤いもみじである。 なかなか駐車場から離れ難く、歩き始めるのが躊躇われる。



 森林館までの道路や階段は、いきなり疲れてしまう。 何とかならないものかと、ここへ来る度に思ってしまうものの、森林館まで登れば楽になるのだとも思う。 そこを登った先にある紅葉が一時の安らぎを与えてくれる。
 皆が稜線を登る路を選ぶところを、私は谷を登るための路を選ぶ。 最初はトラバースするように平坦な道を進むので、楽に歩かれるのである。 途中に展望地があるのも元気が出てくるのだ。



 三頭大滝がある斜面が見えてくると、山肌が赤くなっているのが見える。 中には紅葉の中を歩くような場所もあって、なかなか楽しい。

 三頭大滝へはすぐに到着する。 紅葉の見頃には少し遅かった感はあるが、それでも日陰には残っている。 いつもながら大滝の全貌を写すのは難しい。

 ブナの路で三頭沢筋を登っていく。 路は石畳と石段になって、濡れていると滑ったりするので、思わぬところに力が入る。 谷に赤い紅葉は少ないものの、秋を十分に感じる。 谷の途中にあるテラスまで四十五分という時間で上がってくるなんて、私にとっての記録かもしれない。 しかし、ここからが登山なのである。



 山路はほとんど黄色、たまに赤い、いろんな色があり、歩きも楽しい。 標高が高くなっているうちに、空がよく見えるところもあり、疲れる歩きの休憩処となっている。 ゆっくり登れば楽しい。

 やっとムシカリ峠に到着する。 ゆっくりのつもりでも記録的な速さで登ってきて、何だか体が鍛えられているのを感じる。 いつもはその逆で、体力の衰えしか感じないのだが、これはどうしたことだろう。 紅葉に高揚して、思わぬ力が出ているのか。

 山頂までの階段は、今まで以上に疲れる。 もう少し、短い距離だ、頑張れ! どんどん登山者に抜かれながら、山頂が近づくと、多くの声が聞こえてくる。 こりゃぁいかん! 急がねば休憩する場所がなくなる。 山頂(西峰)に到着する。

 三頭山頂は記録的早さ(二時間弱)でビックリ、それも紅葉を見ながらなのだから。 獣や野鳥、虫が見当たらなかったのが、早さの要因かもしれない。 そんなことはさて置き、富士山である。 雪を被った富士山、雲が全くない富士山、気持ちの良い姿が見えている。



 山頂は混雑しており、富士山が見える位置での休憩はできない。 休みで晴天、高低差がなくて富士山が見える、皆が放っておくはずがないのだ。 富士山が見えるのに見えないところで休憩するのは嫌なので、二カ所で富士山を写して下ることにする。

 中央峰と東峰に向かい休憩(食事)するかどうか思案するが、どうしてもその気になる場所がない。 東峰の展望台がいいと思っても、続々と登山者やってくるので迷惑になりそうである。 景色を眺めるだけにして下る。 それにしてもいい天気である。



 都民の森には景色の見られるテラスはたくさんある。 少し下がってくると周りの山々の紅葉も見えてくるし、山が見えなくとも明るい路を歩くのはいいものである。 一つだけ嫌だったのは、日陰の植林を歩くことであるが、それもすぐに抜けられる。



 素早く下るのも面白くないので、日向の路を選んでいく。 紅葉はだんだんいい色となっていくので、遠回りでも歩くのはいいものである。 そして森林館が近づいてきて、最後の日陰を永遠?と下っていく。



 森林館まで下りてきて野鳥を探す。 ここにはたくさんの野鳥が餌を求めてやってくるからであるが、この日は鳴き声すら聞こえてこない。 その代わりではないが、素晴らしいモミジが二本ある。 日陰のモミジは色がすごいことになっている。

 今日は赤いモミジを見て、黄色い紅葉の中を歩き、山頂ですっきりした富士山を観られた。 しかも晴天、いつもより早い時間で戻ってくることもできた。 なんていい日だ! こんな日にはバイクに注意し帰宅しなければ。


(美しい紅葉は色を落さず掲載したいのだが・・・)


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