小菅白糸の滝だけ
2021年1月29日 久しぶりに小菅村の山に行ったが、どうしても辿り着かなかった。
体調なのか気持ちなのか、どうしても戻って来ない。 しかし、このままだと増々なまってくるのではないかと、少々時間は遅いものの小菅村の山へ行くことにした。 例のごとく気温はだんだん下がってきて、10時近くだというのに0℃となった白糸の滝駐車場に着いた。
先ずは車を下りてぶるっと震えて、白糸の滝を観に行くことにする。 ここまで来るのに、スタックしそうな道を走っていたので、白糸の滝遊歩道も雪に覆われていると楽しみである。 遊歩道入口にくると、思った通り雪がたっぷり残っている。 これなら、滝が凍り付いているかもしれないと、期待は高まっていく。
風景には雪が薄っすらと覆い被さっている。 雪は深くは見えないものの、歩く路では雪が溜まっているところもある。 滝までの遊歩道には二本の橋があり、そのうちの一本には穴が開いていた。 穴を見ると大きな石が突き破ったことが分かる。 そう云えば、林道にもたくさんの石が落ちていたと思い、寒暖の差が生み出したのだと合点する。
白糸の滝は全く凍り付いていない。 落ちてくる水量は殆どないのに凍り付いていないのだ。 この水量なら氷柱があってもいいはずなのだが、ただの一本も見えていないのだ。 最近だけ寒くても、南向きの滝はわずかな氷さえ生まれないのだ。 これでは、龍が現われるのは、まだまだ先である。 と云うことで、霧雨のようになった滝にかかる虹を見て、早々に引き上げることにする。
今日の本題は「追分」を目指し辺りを眺めることにある。 白糸の滝駐車場の少し村側が、昔の路なのだが、今は駐車場から直接登る道がある。 少し登ると、東側から路形が登ってきて巡視路を横切り、西に向かって緩やかな道形が続く。 今倉沢を渡るだろうこの路が昔の小菅大菩薩道かもしれない。
更に登るとまた路が三本現れる。 真ん中は道ではなく、誰かが尾根を登り、踏み跡ができたもので道じゃない。 右は巡視路で、モノレールの基地へつながる。 左は緩やかな登りの細い路で、これが登山道?であろう。 少し辺り見るために尾根の踏み跡に積もる雪を進む。 モノレールを跨いで、踏み跡ははっきりする。
再び巡視路に乗って、小尾根をジグザグに登る。 モノレールを何度も越えて進むと、看板が見えた。 「最大勾配地 37%」とあるが、この看板は必要なものだろうか。 モノレールは真っ直ぐ斜面を登っているが、路はさすがに巻くように続いている。 例えトラバースするような路でも、モノレールの行く先に登らねばならないことを考えると、どっと疲れが出てくる。
風は一向に止まない。 木々がざわざわと喧しく、ギシギシと音をたてはじめる。 坂道はやっぱり登られない。 大した坂でもなく、長い路でもないのに、どうしても気持ちが付いていかない。 そう感じると、さらに疲れて足は止まり、斜面の上と下を見比べる始末。 ・・・ そんなことを繰り返して、諦める。
情けない山散歩となった! 今シーズンの釣りは大丈夫か!?
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