もがくアトリ
林道を下っていると、目の前にアトリ?が現われた。
あまり天気は良くなかった釣りを終わって、使われなくなった林道を下っている。 すると目の前から黒っぽい野鳥が飛び出した。 一瞬ビクッとし何だかも分からず、それでも手を鞄に突っ込んで、カメラを取り出そうとしていた。 しかし、やっぱり野鳥で、すぐに逃げていった。 これからは、カメラを首から提げている必要があるかもしれない。
逃げた斜面に近づくように、じわりじわりと角を曲がっていく。 いた。 すぐ上にいたのだ。 よく見ると、体が濡れているようで、濃淡が強く出ている。 さらに羽が乱れているように見えるのは、胸に黒い毛が見えているからである。 羽を乾かそうとしているのか、整えようとしているのか、何かから逃れるようにもがいているようにも見える。
これは老鳥なのだろうか、それともさっきの雨で濡れたのだろうか、どちらにしても濃淡の濃いアトリである。 これで北へ向かえるのか、少しだけ心配になる光景であった。
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