ソウシチョウの縄張りに
天候が悪いのに一眼レフカメラを持って、昔の作業道を釣り場まで歩いている。 藪となってしまった上に水路と化した道が騒がしくなった。
立ち止まると、右前方に野鳥の群れが現れたのだ。 最初は何という野鳥かわからなかったが、すぐにソウシチョウだと分かる。 群れは私の前方に回りこみ、左の森へ向かっている。 おおっ、藪にも潜んでいるではないか。
近くにも遠くにもいるが、なかなかじっとしていない。 少しづつ間を詰めようとするが、群れは広く散っており、逃げ足も速く、カメラの範囲には近づけない。
ソウシチョウがこの辺りにいることは知っていたが、こんなに沢山の群れを見たのは始めてである。 たいていは群れでも、目にするの2~3羽である。 このときは10羽では利かないソウシチョウを見たのだ。
ならば、一箇所にじっと立ったままでも、ソウシチョウが来るかもしれない。 そんなはずはないと思いながらも、若干の期待をしながら待った。
来た、来た来た。 本当にやってきた。 しかし、カメラを動かしたとたんに、枝から枝、枝から藪へ、遠くの枝に、やっぱり難しい。 そして、暗い場所でのカメラワークは、腕をカバーするだけの機器が必要である。 それが一番難しいのだ!
ソウシチョウの生命力は強く、一旦棲み付いたら、どんどん繁殖する。 これ以上、従来の野鳥の縄張りを侵さないで欲しいものである。
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