岩魚と遊ぶ、小菅川
7月14日 小菅川の最上流になかなか入って行けなくて、平日の釣行とした。 カメラ設定が良くなかったようで、写真の色がおかしい。 タイトルは、どこかで聞いたような?
暑さは日曜日に向けて厳しくなるとテレビが云っている。 しかも、明日からは連休なので、避暑に、キャンプに向かう人たちを後押ししている。 ということは、小菅村も丹波山村もキャンプ場が一杯になるに違いないのである。 その前日のまだ釣り人が準備しているときに、最上流に行くことを計画したのだ。
21℃、とても気持ちの良い気温であるが、生憎空は雲っている。 雨さえ降らなければよいので、どうか保ってくれと小菅川の林道を進む。 白糸の滝駐車場までは車は4台があり、なんとなく上流の車を気にかけながら、さらに上って行く。 赤沢、雄滝駐車場、雄滝手前、車はない。 目的の場所は果たして・・・車はなかった。 やっとここで釣りができると、せかせかと準備する。
気温は21℃なのに、車に乗っているときは気が付かなかったが、なんだか蒸し暑さを感じる。 流れに下りるまでにじっとりと汗をかく。 流れに下りると涼しい風が気持ち良い。 少々休んで竿を振り始める。 最終堰堤までは、だいたい調子がいいものであるが、今日は非常に反応が薄い。 振り込みやすい広いところには、まずいない。 水の流れがやっと治まり、岩魚たちは落ち着き始めたばかりなのだ。
堰堤を越え、浅瀬を歩き、倒木を乗り越えて、通らずを巻いていく。 水は少ないように見えているが、深く浅くメリハリの利いた流れに見える。 しかしながら、岩魚はただの一度も顔を出さない。 この流れはいったいどうなったのだろうと、小さな石の間と開始の下への流れを狙って毛鉤を流すように修正する。 のんびりしている岩魚にスイッチを入れないと、私が落ち着かない。
岩場に絶好の石の下があった。 そこに何度目かで毛鉤が届くと、引きが伝わった。 やっとまともな岩魚の引きである。 楽しむ余裕がない狭い場所なので、すぐに取り込んでしまう。 24cmの岩魚は小菅の色で、長い時間見られなかった色なので、これまた長い時間観察する。 これが私の釣りの始まりである。 まぁ、ここから釣れ始めるということである。
岩魚が出てくるようにはなったが、やっぱり小さなものが多く、なかなか20cmを超えてくれない。 とうとう、山葵田(廃)への路が流れに下りてきた。 ここから竿が振りにくい流れになるので、少し仕事路を歩く。 再び流れに戻ると、岩魚の好みそうな岩場となる。 その岩場の石の下から23cmの岩魚は現われた。 前回岩魚が飛び出した静かな水面からも25cmの岩魚が出てきた。 良くなってきた。
(この日は水中担当のカメラの設定をビビッドにしているので、全体的に色が濃くなるはずだったが、どうも緑がよくない。 カメラで見ている時と家でパソコンで見たときと、色合いが異なっているようなのだ。 しかも、元に戻すのを忘れていて、みんな同じような色になってしまった。 流れでの写真をみんな水中担当に任せているのがよくないようである。 来週からは、少し考えようか。)
岩場はずっと続いていき、ところどころに淵が見える。 この流れで大きい淵、落ち込みの水であれる水面を持つ淵では、相変わらず岩魚は出てこない。 その代わりという訳ではないが、静かな水面で岩の下からは、だいたい出てきてくれた。
横振りで緩い流れに毛鉤を落とす。 びくっと感触があったが水面の変化は見えない。 再び毛鉤を落とすと、今度はチャプッとわずかに水面が変化した。 水面との角度がなく、景色の反射で水面の変化くらいしか見えないのである。 よっしゃ~ 声は出していないが、強烈な引きに大慌てである。 一段下の浅い淵に、ドキドキしながら引き摺り下ろして、網をかぶせた途端に針が外れる。 間一髪!
おぉ~ 尺かもしれないと、丁寧に巻き尺を当てる。 しかし、何度当てても無理、29cm以上にはどうしてもならない、色の薄い黄色い岩魚である。 この後も釣り上っていくが、29cmの岩魚に満足しているせいで、この後の出来事をあまり覚えていないし、メモも極端に少なくなっている。 それでも出合いまで釣り上る。
気持ちに余裕があって、厚みのある短い流れに毛鉤を落とす。 毛鉤の流れる時間は1秒もないような所に、正確に毛鉤を落とす(これ自慢)と、その瞬間に口が出て、私の引き上げ操作と合わさり、一瞬にして岩魚が後ろへジャンプした。 要は外れたのであるが、どうにもこの印象が強く残っているのだ。 そこに岩魚がいたことが、嬉しかったのだろう。
鳥小屋沢出合い辺りの滝まで釣がって、本日終了である。 しかし今日は、長い距離を釣り上ったものだ。 あんまり釣れなかったものだから、ここまで上がってこられたのだろう。 しかしこれは、私にとっては歩き過ぎである。 腰が・・・
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