週に一度は小菅川

tenkara1nen

2017年06月05日 23:25

 6月3日 今日はのんびり、たらたらと小菅川を歩く。 と考えていたが、結局夕方まで・・・



 とっても疲れているので、このままでは仕事に差し支えると思い、軽い釣り上がりで山の中にいることを主とすることにした。 小菅川が大好きなので、週に一度は小菅川に行くことを努力目標にしているので、行く先は必然的に決まるのである。 と云うことで、小菅川に沿って進む。

 小菅林道に、正確には途中までは県道に、入っていく。 車がなければ、二番堰堤から入ろうと思っていた。 一番堰堤、二番堰堤、共に車があり、一瞬この後ろからとも考えたが、狩場沢もあるしと先へ進む。 これが間違いであった。 この先尽く、全ての場所に車、バイクがあった。 ついでに工事中である。

 そうやって、先へ先へと進み、結局フィットの泣き声を聞きながら、終点までやってきた。 当然ここにも車があり・・・車はない。 バイクが一台あるだけであった。 車を降りて、辺りを眺め。バイクの運転手がどこへ行ったか想像する。 いくら考えても想像で、まぁどこへ行ったとしても、私は最終堰堤に行くことにした。

 決死の覚悟?で流れに下りて、さっそく竿を振り回す。 広い場所では岩魚が出てこないので、狭い石の下、石の横に毛鉤を落とすと、岩魚が出てきて毛鉤をく咥えた。 目の前なので、素早く竿を立てると・・・「パキッ」・・・岩魚は近づいてこない。 なんと竿が折れたのだ。 それも二か所!

 18cm岩魚は取り込んだものの、余りに衝撃が大きくて、釣りモードに戻らない。 これで、テンカラ竿が一本だけとなり(3.6mの持ち出さない竿はある)、この後はDAIWAの胴調子を振り回すことになる。 今日は運勢がよくないのだと、心をなだめようと思っているときに、岩魚が出てきた。

 ライズする岩魚(らしい影)が見えている。 この岩魚なら釣れると毛鉤を落とす。 チャプッと出てくるものの、毛鉤をちゃんと咥えてくれない。 やっと咥えたときには、ラインが外れてしまい、そのラインが見つけられない。 二度目の不吉! この後には、27cmの岩魚が出てきた。 にもかかわらず、カメラを構えて少し下がった瞬間に逃げられた。 不吉! この時の私の姿は・・・ ・・・ 戻るべきか?

 竿が折れ、ラインがなくなり、27cmに逃げられる。 非常に不吉であり、先行者がいるかもしれない状況でもある。 釣り上っているときには、広いところではまず反応なし、狭いところでしか岩魚は出てこない。 それも水が少ないので、岩魚は注意深く、姿を見せれば飛んで逃げ、どうしても影の部分、石の脇(下)を狙うしかなかった。 それが良かったのか、いつも岩魚は潜んでいた。

 岩魚は数多く出てくるものの、やっぱりいつも出るような場所ではなく、竿抜けのような場所ばかりである。 考えられないような、小さな小さな石の下に流れる巻き返しとか、倒木でできたダムの上の僅かな凹みとか、淵の奥の奥の石の下とか、そんなところから出てくる。 まったく飽きないどころか、先へ先へと私を誘う。 大きさも丁度よい7寸前後が続けて出てくるのだ。

 少しの深場は、水の底まで見えるところが多い。 流れが石にぶつかり深場を作り、そのまま石の脇を曲がって下流に向かう。 そこに毛鉤を投げ込んで、流れに任せていると、黒い影がスッと出てきて、おおっ、しっかり咥えた。 この場所には、今までも岩魚はいたが、24cmのものは初めてである。 この辺りで、(釣りを)止められなくなるのである。

 明日のことを考えるのなら、この辺りで釣りを終了しなければならない。 しかし、岩魚がどんどん出てくるし、だんだん大きくなってくるので、止められないのである。 こうなれば、釣りの時間を目いっぱい使って、明日は休暇にしよう。 日曜日なので、だいたいの人は休みなので、当然である。 今日は釣りにすべての時間を使うことにした。

 山葵小屋(廃小屋)を横目に釣り上る。 時間をそれなりに使いながら、4匹の岩魚に興奮しながら釣り上る。 棚のような流れがある。 2mほどの長さで、この上も下も淵になっている。 短い距離ではあるが、流れからはずれた石に囲まれたところに毛鉤を落とす。 予想通り、水面が少しだけ盛り上がった。 ピッと竿を立てると、重い引きが伝わり、DAIWAの竿がグネグネと曲がり、しっかり取り込んだ。 25cmの岩魚である。

 次に、言いたくないけど公表したい、29cmの岩魚が出てきた。 この時は、感覚がおかしいのである。 奥の巻き返しで咥えたが、竿を立てても決して大暴れはしない。 重いとは思っていても大したことはない、DAIWAの胴調子はその戦いを見守ることができた。 やっと取り込んだ岩魚の計測は、何度も何度も繰り返した? 29.5cmまでは可能だが、どうしても尺を越えない!

 ん~ いや~ どうしても止められない。 時間は、戻りを考えると、後一時間が限界である。 余韻に浸りながら、もしかするともっと、もっと大きな岩魚が出るかもしれないと、色気を出してしまうところが私らしい。 特に持ち帰るわけではないので、意味がないと知りつつも、竿を振り回してしまうのである。 まだまだ、修行が足りない!

 先日入渓した場所にやってきたので、ここからは景色も見ながらかな・・・ ちょぼちょぼ岩魚は出てきて、先へ先へと誘われていく。 3mほどの岩の落ち込みに振り込む。 落ち込みの出口では17cmの岩魚が出てきたが、落ち込みのところにも色気を出して毛鉤を落としてみる。 毛鉤が流れないので、引き戻そうとすると22cmの岩魚が咥えていた。 もう感覚もなくなってきたのか、落ち込みを越える。

 写真をいつも撮る淵にやってきた。 本当は、手前から振り込みたいところなのだが、ここはどうしても淵の縁に立たねばならない。 そうなると振り込めるところは限られる。 流れ出し近くにいた岩魚は逃げているので、落ち込み脇の向こう側しかないのだ。 そこに毛鉤を落とすと、落ち込みからピューと出てきて、パッと咥えて、シューと戻っていく。 堰堤で写真を撮れなかった27cmである。 これは幸運か?

 最後の場所となったところは、鳥小屋沢の元の出合いである。 こんなところにはいないだろうと思うような浅い流れで、真ん中に石がある。 その石を目がけて、斜めに竿を振る。 流れる毛鉤はすでに見えていない。 ラインが止まったので竿を立てると、しっかり岩魚が咥えていた。 この場所ではとても大きい26cmである。

 ここで終了である。 空は明るくても渓は薄暗くなっている。 ここから林道までは、あっちこっちに興味を示すと一時間以上かかる。 今日はすっと、真直ぐ前だけを見て戻る。 それにしても、久しぶりに使ったDAIWAの竿は、あんまり外れなくて、調子がよかった。 私の毛鉤は、胴調子がいいのかもしれないと感じた日であった。

 最後に、竿が一本になってしまった。 渓流シューズも底が・・・ウェーダは水が入ってくる・・・フィットは車検で・・・どうやって交渉すべきか。 車検はいいとしても、同時に他のものは・・・ 交渉を検討中!




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