大弛峠に行ってみた

tenkara1nen

2016年10月11日 22:00

 10月9日 車で行ける最も高いところにある大弛峠へ行ってきた。 寒かった~

 朝から雨が降っていた。 天気予報とにらめっこしながら、出発の時間を探る。 今日は琴川上流を探りながら(来年の釣りのために)、大弛峠まで行く計画なのである。 峠の向こう側、川上村の道も確認したいのである。 雨は降り続いているが、雨雲レーダの画像の動きから、山梨はもうすぐ雨が上がりそうであった。



 朝飯をたっぷり食った後に、横になって、徐に立ち上がり車に乗った。 9時を優に回っている。 コンビニで水とパンを仕入れて、高速道路に入る。 すると、思ってもいない渋滞になっている。 雨である。 まだ雨が降っているのである。 一生懸命に我慢して、富士山へのジャンクションを抜けると、車はだいぶ少なくなり、すぐに勝沼である。



 広域農道に入り、ずっと街の外側、果樹園の中を抜けていく。 広域農道からクリスタルラインへ入り、琴川ダムへ、林道川上牧丘線に突入する。 ダムまでの道は坂がきつく、加えてカーブもきついが、ダムから先は比較的緩やかな上りである。 その分長い時間上っていくこととなる。 結局、家から3時間もかかって峠に到着した。



 ここでも思わぬ事態。 峠の駐車場が一杯なのである。 川上村側にも行ってみたが、砂利道の山側に車列が続いていた。 時間が遅いことは承知の上であるが、雨なのに、みんな何しに来ているのか、登山家はこのくらいの天候ではへこたれないのか。 仕方なく戻るものの、空きスペースは見つけられずに、少し下がって道に停めた。



 昼を過ぎていたものの、ここまで来たら一応富士山を見ておかねばならない。 林道からも富士山や金峰山が見えていたので、山頂へ行けばもっと綺麗に見えるはずなのだ。 リュックを背負って歩き出すのは、2,360mの標高、気温9℃である。 歩き始めて快調。 登り始めて20m、もう苦しい。 登山道の石が大きいし、木製の階段は徐々に苦しくなる高さである。





 夢の庭園へ向かう。 ほどなく斜面に突き出した階段となり、展望が素晴らしくなる。 金峰山が綺麗に見え、少し北を見ると「ここは外国か!」と思うような(行ったことも見たこともない)山肌が見える。 岩がそこかしこに見えて、山頂までも岩が突き出していた。 夢の庭園は、辺りを遮るものがなく風が冷たい。 展望する山肌の紅葉は始まったようであったが、雨と風のせいなのか、裸の木も見えていた。

 夢の庭園を抜けると階段はなくなったが、一歩の高さがあるので疲れる。 ほどなく前国師岳となる。 岩場というか、山の上に石がたくさん乗っているような感じである。 山梨県側、南側の樹木がないので展望が良い。 北側は殆んど見えない。 向かってきた登山者が、瑞牆山が見えていると言ったが、それは金峰山ではないか。



 先へ行けばすぐに分岐となる。 まずは、富士山に近い北奥千丈岳に向かう。 林を抜けていくと、これまたすぐに山頂である。 富士山が見えると思った山頂からは、残念ながら見えなかった。 2601mもある山頂なのに、南側に高い木があるのだ。 その代わり富士山以外は良く見える。 雲さえなければ、日本アルプスも見えることであろう。

 これから行く国師が岳は目の前に見えている。 山頂を後にして、分岐を右へ進む。 苔の生えた林を抜けていく。 こんな感じがいいね、なんて考えながら・・・そんな暇はなくすぐ山頂である。 国師が岳の山頂も石が多くあり、南側だけ樹木はない。 ここからは富士山が良く見えた。 曇っているせいか、富士山は青く、黒く、形が見えるだけである。



 一通り写真を撮って下る。 普通の運動靴で、荷物のない人も登ってくる山である。 下るのはすぐである。 それにしても寒い山歩きであった。 9℃を下回り、風が強く、少々寒かった。 ウインドブレーカ(シェル)を持っていった方が良かったと、計画がお粗末であった。 もう少し準備しないといけない山歩きを反省しながら、峠を下る。





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