2024年07月17日
思ったより少ない水量
2024年7月13日 水量は良かったが、いつもと違う釣りになった。 全く岩魚が出てこない小菅川最終堰堤あたりであった。 時間があって自撮り写真ばっかりになった。
水量が増えていると思うので、どこへ入れば釣り易いか考える。 広い流れがいいが、広いと振り込み場所が分からない。 狭い流れだと、白泡だらけで振り込む場所がない。 色々考え悩んで、折り合いをつけたのはやっぱり小菅川である。 今年一度しか行っていない場所、ウェーダないと進めない場所が、浅くなっているかもしれないと思い、見に行くことにする。
小菅川源流部は相変わらず小さな尖った落石が多く、注意深くフィットは走る。 大きな落石にはコーンが立てられているのですぐ分かるが、落枝は分からないし、そのまま行くか止まるか常に迷ってしまう。 しかし、落枝があると云うことは先に車がない(かもしれない)ことを示していると思って、フィットはガシャガシャいうのに私の心は踊る。 三連休の初日だというのに確かに車は一台もなく、安心してゆっくり準備する。
準備中にふと考えてしまった。 最終堰堤を越えていったときに、深場を越えられずに戻ることになったら、もう他の場所で釣る元気は残っていないのではないか、気持ちが萎えているのではないか。 ならばすぐ下にある堰堤を先に釣ってから最終堰堤に向かった方が良いと判断した。 情けないことに、欲が出てしまったのだ。 巡視路で小菅川に下っていく。
いつもならそれなりに岩魚が出てきたり、外れてしまったりするのだが、今日は反応が少ない。 そんな中でやっと反応があったのは、流した場所のすぐ横で口が出るのを見えたのである。 私が間違ったか岩魚が外したのか、次はと思って投げ込めば毛鉤はピンポイントに落ちる。 いきなり咥えると思ったが、何の反応もない。 と思ったところで、ス~と引き込まれた。 引きを楽しめる岩魚である。
巻き返しに何度振り込んでも出ないので、横に移ったら、大きな黒い影が下流の石に飛んでいった。 強い風と流れに毛鉤を乗せて、ラインは全部水に浸していると、石の前でスッと浮いてキュ~と潜るのが見え、ピュンと竿を立てて合わせ切れである。 だいたいラインと竿が直線になっているときに起こる。 無理な振り込みは禁物なのだが・・・ 共に大きな岩魚だったので残念である(釣り人の話)。
最終堰堤の流れに向かう。 林道へ戻って釣り人の路で向かうか、アカドチ沢から尾根を乗り越えて獣道で下るか、二度三度と爪先が迷い、最後はアカドチ沢の巡視路に向いた。 路はもうガレ場のようなもので、ずるずる足が落ちて疲れることこの上ない。 下りるところは道じゃないのであるが、左岸の釣り人の路に比べれば「安全」なのである。 そして、下りた場所が堰堤のすぐ上なのもよい。
最終堰堤下の流れでは、更に反応が無くなって、すぐに今日の目的の最終堰堤上に立つ。 ここで大変なことが起こった。 流れでギュッと引き込まれたので、ポンと立てると、バリッという音がした。 まさか! 竿が折れたのかと見ると、ラインが外れていただけでほっとする。 ラインのタコ糸を頼りに流れを検索すると、まだ上流に動いている。 濡れながら無理して掴むと、石に絡みついて引っ張り出せない。 結局ラインが切れて岩魚の顔は見られなかった。 石の下が相当深いか入り組んでいるのだ。
一カ所だけ斜面の崩落は酷くなっており、歩くことさえ厳しくなっている。 プールは浅く陽当たりが良いので最初から諦め、倒木下の日蔭の深場を狙う。 ニ三度振り込むと岩魚が浮いてきたが、途中で諦めたように戻った。 深場から水面を見ているに違いないので、もう一度、なんのなんのと唱えながら何度も振り込んでいるうちに、再び浮いてきて毛鉤を咥えた。 いい引きで楽しんでいると、上空の枝に竿が掛かって自由にならない。 慌てて網を差し出し、やっと網に収容する。 いや~楽しい!
私の通らず、ウェーダであれば何ということもない場所にやってくると、水は少なく平穏である。 一回外れて、小さな岩魚が毛鉤を咥えた後に、深場に挑戦しようとじっくり見る。 両岸ともに岩に張り付いて越えるのは無理なので、水に入るしかなく、入れば股下辺りまで濡れそうである。 さっき膝辺りまで濡れたが、それ以上は嫌だと巻道へ上がる。 こちらは前回同様に、手掛りも足掛かりも乏しい怖い下りなので使いたくない。
水量は丁度良かったと思うのだが、岩魚がこれまでにない不調であった。 こんなに釣れない源流奥は記憶にないくらいである。 また、合わせた瞬間に竿からラインが外れ、しかも切るしかなかったことは、これまでにないものであった。 傍から見てみれば非常に面白いが、心に残る苦い経験でもある。 まぁいい
Posted by tenkara1nen at 18:00│Comments(0)
│小菅川