猫の目草だらけ

tenkara1nen

2024年04月12日 18:00

 気付けば渓流はネコノメソウに覆われている。 名前が分かるのはハナネコノメとヨゴレネコノメであるが、それも怪しくなった。 非常にたくさんあるにもかかわらず小さいのでよくわからないのだ。 と云っておこう。 4月4日のことである。

【ハナネコノメ】
 七ネコノメは、花がとっても小さくてなかなか気づかないものだが、たくさんあったり、登る岩盤にあれば気付いてしまう。 一旦気が付けば、あっちこっち、岩盤では必ず見てしまう。 今回はできるだけ近付いて写し、写真加工を強く、花を見られるようにしてみた。



 小さな小さな真っ白い花に、赤と黄色のボールを付けた雄しべが突き出ている。 図鑑によると雄しべは赤いと書かれているが、ここに咲くハナネコノメは黄色い雄しべも灰色の雄しべもある。 雄しべはきっと、赤から黄色そして灰色に変わって役目を終えるのだろう。

【ヨゴレネコノメ】
 ヨゴレネコノメは緑の葉っぱが茶色っぽく、汚れているように見えるかどうかで決めていたが、この日は花の咲いている位置が気になった。 その前に、だいたい花がどこにあるか、真ん中辺りに固まっている茶色い蕾のようなものが花なのだろうか? 今回、これを花とする。 その花が離れているか集まっているかが気になったのだ。



 同じヨゴレネコノメと思って整理していると、一方の花は四つ五つが集まっているのに対して、もう一方はひとつづつが離れているのである。 これが成長の過程でそうなるのか、そもそも定位置なのかは分からない。 しかし、改めて全体を見直せば違って見えてくるのだ。 同じ種なのだろうかと。

【ツルネコノメソウ】
 ツルネコノメソウであるが、名前は全くの当てずっぽうである、この日最も多く蔓延っていた。 岩盤と土との境目あたりが最も多く、ハナネコノメソウが岩盤、ヨゴレネコノメがガレ場の土砂と、知ってか知らずかお互い争わず生きている。 同じような形をしているのだが、一つだけ違うのは花である。 どう見ても葉っぱしか見えない。

 これは小さすぎて見えないだけなのだと近づいても見えない。 先の二つと違って、これから花を咲かせようと準備段階なのかもしれない。 もしかすると葉っぱと全く同じ色で、それこそ小さく、私には確認できないだけかもしれない。


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